2008年 09月 27日
言葉と気持ち
口に出して伝える言葉など、果たして何割伝わっているのか。
昨日の帰りのこと。
終電も近く、渋谷駅のホームで電車を待っているとこんなアナウンス。
「新宿駅にて線路に人が立ち入ったため若干の遅れが出ております」
立ち入ってんじゃねーよと。
まあでもそれはしょうがない。
電車到着。
めちゃくちゃに混みまくってます。
そりゃそうだわ、この時間に電車遅れれば。
そこで聞こえて来た車掌のアナウンス。
これが非常にね、場の空気を壊していた。
若々しい声で一言。
「電車遅れまして、申し訳ございませ~ん♪」
「明るくね・・・?」
ヨシタカとタカピーと三人で顔を見合す。
明るすぎる。
ここはディズニーランドか。
「次は~、たかだのっ ばぁばー♪」
バカにしてんのか。
乗客、苦笑。
いや、ふざけている訳はないのだ車掌だって。
そう。聞こえちゃうだけなんだよね。
それにしても、全く申し訳なく聞こえない。
言い方一つで同じ台詞もこんなに変わるもんだ、当然だけど。
こんなこともあった。
大昔の話だけど。
小学生の時の話。
俺がまだヤングプリティチェリーボーイだった頃の話。
隣の子が、具合悪かった。
でね、汚い話で申し訳ないんだけど、もどしちゃったんだ。
隣に座ってた俺にとっては一大事ですよ、隣の友達が吐いてるんだから。
こりゃ大変だ、まず皆に助けを求めなければ。
知らせなければ。
病人がここにいるぞ!と。
そこで俺は悩んだ。
プリティヤングボーイのボキャブラリーでは、適切な表現が見当たらなかったのだ。
えっと、これなんて言うの?
この口から出てるの。
おゲロ?
上品に言うと何?
げえ?おげえ?
一人パニック状態。
そこで口をついた一言。
「おーーい!○○がゲロ吐いたー!」
最低だ。
こんなのいじめだよ。
泣いちゃうよね。
ほんと、ごめんね。
「田中君。ちょっと来なさい。」
間髪入れずに担任からの呼び出し。
その後お説教は押して知るべし、である。
涙目での自己弁護も虚しく、この思い、担任に届かず。
教師の力量が測れますね、あははは・・・。
というわけで、言葉だけで気持ちは伝わらないということを考えさせられ、電車のアナウンスで遠い過去を思い出した立秋の夜。
しかし、それを音に乗せて伝えている、音楽って凄いもんだなあとふと思いましたよ。
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