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言葉と気持ち

言葉とは不確かなものだ。
口に出して伝える言葉など、果たして何割伝わっているのか。


昨日の帰りのこと。
終電も近く、渋谷駅のホームで電車を待っているとこんなアナウンス。

「新宿駅にて線路に人が立ち入ったため若干の遅れが出ております」

立ち入ってんじゃねーよと。

まあでもそれはしょうがない。

電車到着。
めちゃくちゃに混みまくってます。
そりゃそうだわ、この時間に電車遅れれば。

そこで聞こえて来た車掌のアナウンス。
これが非常にね、場の空気を壊していた。

若々しい声で一言。


「電車遅れまして、申し訳ございませ~ん♪」


「明るくね・・・?」

ヨシタカとタカピーと三人で顔を見合す。
明るすぎる。
ここはディズニーランドか。

「次は~、たかだのっ ばぁばー♪」

バカにしてんのか。
乗客、苦笑。

いや、ふざけている訳はないのだ車掌だって。
そう。聞こえちゃうだけなんだよね。

それにしても、全く申し訳なく聞こえない。
言い方一つで同じ台詞もこんなに変わるもんだ、当然だけど。


こんなこともあった。
大昔の話だけど。

小学生の時の話。
俺がまだヤングプリティチェリーボーイだった頃の話。

隣の子が、具合悪かった。
でね、汚い話で申し訳ないんだけど、もどしちゃったんだ。

隣に座ってた俺にとっては一大事ですよ、隣の友達が吐いてるんだから。

こりゃ大変だ、まず皆に助けを求めなければ。
知らせなければ。
病人がここにいるぞ!と。

そこで俺は悩んだ。
プリティヤングボーイのボキャブラリーでは、適切な表現が見当たらなかったのだ。

えっと、これなんて言うの?
この口から出てるの。
おゲロ?
上品に言うと何?
げえ?おげえ?

一人パニック状態。
そこで口をついた一言。

「おーーい!○○がゲロ吐いたー!」

最低だ。
こんなのいじめだよ。
泣いちゃうよね。
ほんと、ごめんね。

「田中君。ちょっと来なさい。」

間髪入れずに担任からの呼び出し。
その後お説教は押して知るべし、である。

涙目での自己弁護も虚しく、この思い、担任に届かず。
教師の力量が測れますね、あははは・・・。


というわけで、言葉だけで気持ちは伝わらないということを考えさせられ、電車のアナウンスで遠い過去を思い出した立秋の夜。

しかし、それを音に乗せて伝えている、音楽って凄いもんだなあとふと思いましたよ。



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by akira00328 | 2008-09-27 23:42 | 日々のつっこみ

田中陽 ドラマー。


by akira00328
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